気になる症状には・・・
脈診流の考えに基づき《経絡治療》という治療を行っております。
患者さんへの心身への負担が少なく身体にやさしい治療です。
虚弱体質や繊細な方にでも安全に治療ができます。
※経絡とは➡私達の身体には12の経絡が流れており、この中を気や血といった成長、発育など生命エネルギーの大元となる物質が流れ、全身を巡っています。経絡は、本能的な防衛装置ともいえ、病の発症に大きく関係しています。気や血が経絡の中をスムーズに流れている状態がいわゆる『健康』とされる状態であります。
・経絡治療の特徴・
🍀病の原因を経絡の変動ととらえる
日常的なストレスや不規則な生活などが続く事で、経絡に変動(流れが滞る、乱れる等)が生じます。
病気を受けやすい素質(生まれ持った体質)に対して、雨・風・寒さ・不規則な生活等が過度に加わる事で経絡の衛りが傷られ 発病に至ると考えられます。
風・暑さ・湿気・乾燥・寒さ・など健康な状態では自然現象に過ぎない物が、時として邪気となり経絡を冒してしまいます。
食中毒でも同じ食べ物を食べても発症しない方と入院するほど重症化してしまう方がいます。
不規則な生活で疲労が重なり、風邪をひいてしまった等、どちらも経絡が関係すると言えます。
🍀内傷なければ外邪入らず
外部からの刺激(外邪)以外に、突然激しい精神的な苦痛を受けたり、長期間にわたり生理的なストレスを受けた場合などにも、経絡は内よりその衛りが破られます。これにより体内の陰陽、気血、臓腑の気の失調が起き、簡単に外邪の侵入を許し発病に至ると考えられます。これを《内傷》といいます。
怒り、思い悩み、悲しみ、驚きに加え喜びといった感情の変化までが度を越すと病の原因となってしまいます。
🍀治療方針は <虚実に応じて補寫する>
上記のような状態が長引き発病したとします。 この場合の経絡の<虚>とは、生体を生存させる為の『生命力が不足している状態』を言<実>とはその生命力の働きを妨害するような悪条件、即ち邪気が盛んな状態を言います。
よって治療方針は生命力の不足に対してはその生気を補い与え、生き抜く力を妨害している邪気に対しては取り除く方向の手技を施す事で生命力の強化を図る治療法と言えます。
※当院では、このような理論に基づき、身体状況を四つの診察法(望→表情・顔色。 聞→声の音程・匂い等。 問→問診。 切→脈の状態やお腹・手足の経絡の状態)を用いて観察・把握し、その方にあった治療法を決定し施術を行います。
実際、腰痛を例にしてみても、痛みの原因、状況、体質等によって治療方針は異なり治療時間、使用する鍼の種類まで異なってきます。
電気治療器等の機械は使用せず、患者様の状態をみながら鍼一本一本を丁寧に行います。
《東洋はり医学会》へ所属し、毎月例会へ参加、技術修練にあたっております。
➡一人一人に合わせた‶オーダーメイドな治療”で病の根本的な原因にアプローチ していきます。
~治療の流れ~
・問診ご来院頂きましたら、問診票へ記入頂きます。記入頂いた問診票に基づき、詳しくお話を伺います。実際に気になる症状の他、食事や睡眠状況等生活習慣についてもお尋ね致します。 (病の原因となっている経絡変動を決定するにあたり重要な項目ですので些細な事でも結構ですのでお話下さい。)
・着替え
全身の経絡の状況を観察しながら施術を行いますので、患者着への着替えをお願いしています(肘や腕を出せる服装の際は、そのまま施術も可能です)
・触診
実際に手足の経絡やお腹の状態を触らせて頂き観察します。脈や問診の内容と照らし合わせ病の本質(証)と治療方針を決定します。
治療
◎大きく分けて《本治法》と《標治法》の2つの過程で行います。
・本治法治療方針に基づき、気や血の流れを整え、全身を調整する鍼を行います 。
辛い症状が肩、腰であってもまずは手足のツボを用いて施術します。
➡鍼は、気血にアプローチするのが目的ですので、細く柔らかい銀・ステンレス制の鍼を用います。 痛みは殆どなく『もうやったの?』と言われる方が多いです。 敏感な方は、この際に経絡の流れを感じ『温かい物が流れた』『凝りが柔くなった』等と言われる場合があります。
・標治法
現在の辛い症状の所(肩や腰)の所見を観察し、鍼やお灸を行います。
治療終了様です。着替えて頂き、健康茶を飲みながら治療方針をお話し、次回の予約をお聞きします。
~患者さんのお声~
・きっかけは《排卵痛など不定愁訴を何とかしたい》と思った事です。東洋医学に興味があり、女性の先生を探しておりました。 気の流れを整えるとの事で、鍼も刺すというよりはツボにあてる感じで殆ど痛みもありません。月に1~2回定期的に通い、以前あった 排卵痛・便秘・肩こり・目の痛みなどには悩まされなくなりました。今は、年齢と共に変わる体調に対応して治療して頂いております。(S・Oさん)➡スタッフより
Oさんは、オープン以来定期的に通院して下さっております。 気の流れが早く、敏感な体質というのが皮膚やお腹の状態から伺えました。 体質に合わせ、鍼は銀の細い物とテイ鍼といって刺さない鍼を用いて施術しています。それだけで症状は改善していき <刺さなくても鍼は効く>というのを教えていただいたケースです。
・体のあちこちに痛みがあって、どこに行っても良くならず半ば諦めた状態の時にホームページで知りお世話になっています。まだ痛みはありますが、半分ほどになり何より夜熟睡出来るようになりました。今、週一でお世話になっています。これからも宜しくお願いします。治療中は、毎回熟睡してしまっています。
(j・oさん)
参考図書:わかりやすい経絡治療 東洋はり医センター発行